その一人薬剤師「違法」じゃないですか?「休憩がとれずつらい」【校正中】

一人薬剤師として働いていると「これって違法じゃないの?」という場面に出くわす事があるはずです。大変とかそういう気持ちの問題じゃなく、コンプライアンスの問題。

主には、労働基準法ですね。

自分で経営している薬局ならともかく、雇われて働いているならしっかりと問題点を理解しておく事は大切です。

なぜなら「経験になるから」と若手にさえ一人薬剤師をさせる会社もあるなか、その理由が単に人件費を抑えるためだったりする事もあるからです。

そのため違法か問題があるとしたら、主に労務上の部分で以下。

  1. 休憩は法定通りとれているか
  2. 適切な有給休暇取得状況と言えるか
  3. 労働環境は問題ないか

60分しっかり休憩とれない、有休がとれない、年収面でも恵まれてないならトリプルコンボでブラックな薬局・ドラッグストアだと言えます。

得ている経験以上に不満が強いなら、働きやすいホワイトな職場で働いた方が将来のためにも良いですよね。

正直「いまつらい」と思ってるなら、早めの転職をおすすめします。
この記事の要点
一人薬剤師をつらい状態でさせられてるなら、早期の異動か、その経験を生かしてよりより職場探し(年収アップなど)をした方がいいです。

 

悩んでいるなら「マイナビ薬剤師」や「薬キャリ」のキャリアアドバイザーに相談し、今より条件の良い求人紹介をうけてみること。一人薬剤師経験は、大きなアピールポイントに出来ます。

なかなかつらく、苦労が多いのが一人薬剤師。数ヶ月経験するのは良いかもしれませんが、何年もとなると厳しい薬剤師がほとんどですね。

こんな一人薬剤師としての働かせ方は違法

月の処方箋受付枚数によっては、一人薬剤師が仕方ない薬局があるのは事実。でもそんな薬局に配属されたとして、適正な運営はされてると言えるのでしょうか?

  1. 休憩はとれているか
  2. 有給休暇は取得出来るか
  3. 労働環境は適切か

この3点から、違法かどうかについてチェックしていきます。

1.休憩はとれているか

労働基準法によって、6時間を超えて働く場合は45分。8時間を超えて働く場合は60分の休憩が義務付けられています。

この「休憩」、もちろん業務後などはNGで、勤務の途中に行う必要があります。

参考 労働時間、休憩及び休日厚生労働省

また60分休憩をとれているといっても、薬局の電話番をしていたり、合間に患者さん対応などをさせる状況であるなら「休憩」とはみなされません。

簡単に言うと「仕事の事なんか一切関係ない時間=休憩時間」です。

このあたりはかなりグレーな状況で運営している薬局もあるのではないでしょうか。そして、働いている薬剤師の無知に付け込み、状況改善させようとはしません。

一人薬剤師だと、どうしてもこの部分があいまいな運営となります。もちろん、上司に相談・グチをこぼす事もあるでしょう。「休憩がしっかりとれません」と。

でも私が上司でそう相談を受けても「無理してでもきっちり休んで」で終わりなのです。これは薬剤師人員の問題で、対応しようがないのです。

一人薬剤師は休憩がしっかりとれずつらい。

もちろん「つらい」というより、法的に問題です。でも、それを訴えるなんていうのは現実的ではありませんよね。労力が掛かります。

それならば、異動希望か、あるいはまだ薬剤師経験5年未満の薬剤師を一人薬剤師として立てるような薬局なら、ホワイトな職場に転職するほうがいいです。

2.有給休暇は取得できるか

また一人薬剤師の場合、有給休暇をしっかり取得出来る状況にないケースがほとんどだと言えます。

今は年5日間の有給休暇取得義務化ですが、やはり有給休暇は「自分の休みたい時に休む」という事が前提です。薬剤師に限らず、労働者の権利ですよね。

もちろん繁忙期であれば「有給休暇を取得したい」という希望も叶うのは難しいなんて、どの薬剤師だって分かっています。一人薬剤師に限りません。

でも一年を通して希望がかなわないような状況だと、不満も溜まって来るはずです。そもそも、一人薬剤師=一人管理薬剤師。

簡単に休めるわけはないのです。

一人管理薬剤師で運営している薬局は多いですが、そのほとんどは「個人経営の調剤薬局」つまり自分が経営者という事。

それと、雇われて働く一人薬剤師では全く意味合いが違ってきますよね。

そもそも、休憩すら満足にとれないような職場なら、一人薬剤師店舗で「充実した有給休暇」なんて望める訳はないのです。

一人薬剤師は、休憩や有休がとれずつらい。

もちろんこれも気持ちの問題じゃなく、権利である有給休暇の取得が出来ないケースにあたり、違法。とても薬剤師として安心して働ける職場とは言えませんよね。

3.労働環境は適切か

これは、一人薬剤師店舗で働く薬剤師に対して、開設者がしっかりと対応を行っているかという事(「開設者」だと社長かもしれないので、「会社」と捉えればOK)。

具体的に何がとは言えないんですが、管理薬剤師なら「問題があったら開設者に意見を言う」事は薬局運営の基本ルールです。休憩や有休も本来はそう。

また、一人でやるには忙しすぎる(薬剤師人員の不足)、ストレスが強い(業務負荷が高く一人ではこなせない)、困ったことを相談出来ない(組織の問題)。

そうした細かい「自分が薬剤師として困っていること」を解決出来ない職場ではないでしょうか?それこそ、労働環境の問題になってくるのです。

小さいことかもしれないですし、ただちに「違法」とは言えないものの、これが積み重なってくると薬局運営が適切になされていない違法状態に陥いってしまうのです。

仕事のキャパシティーを超えて、一人薬剤師では対応出来ない状態ですね……

こうなってくると、あなた自身の管理薬剤師としての責任、それすらも問われてきます。

自分が悪いわけじゃないのに、意図せず法的にまずい状況で薬局を運営している管理薬剤師になってしまうわけです。

上記を踏まえて「当てはまる」と思うのなら、あなた自身のために職場を変える方が良いです。まだ若い薬剤師ほど、一緒に働ける薬剤師の上司は大切です。

 

使い捨てのコマにされるくらいなら、働きやすい環境を「マイナビ薬剤師」などで探す事も考える時期にきているはずですね。

「一人薬剤師」が一概に違法ではない

もちろん「一人薬剤師=悪」という訳ではありません。少なくとも、休憩や有休がとれているなら問題ないと言えます(ただし、少ない)。

おおむね以下のような薬局であれば、ほぼ違法という事は無いのではないでしょうか。

  • 昼には「閉局」している
  • 処方箋が1日10枚以下など、暇だ。
  • 薬剤師が経営者(労働基準法外)

自分で経営してる薬局なら違法もなにも、自分がルールだから関係ないですよね。

でもだいたい「一人薬剤師つらい、違法なんじゃないの」と悩む薬剤師は、結構忙しい店舗で働いているケースがほとんどです。休憩も落ち着いてとれない。

昼に閉局していればOK

一人薬剤師だとしても、昼に休みがある薬局であれば日常的な問題はだいぶ軽減されます。

9:00~13:00営業して、14:00~18:00営業などですね。基本的には、門前のクリニックが閉まっている時間に合わせているケースがほとんどです。

一部大手ドラッグストアの店舗では、面で処方箋を受け付けているにも関わらず一人薬剤師をさせるようなところもあり、まぁブラックです。

そこまで処方箋枚数が多くなくたって、気が休まりませんよね。