コンビニより店舗数が多い調剤薬局。きっとあなたの自宅の近くでも、薬局を何軒か見かけるはずです。
ふと、「自宅近くの薬局に転職したらどうなるんだろう」と考えたことはありませんか?特に通勤に時間が掛かって負担を感じてる場合、やっぱり楽ですよね。
職場は家から近いに越したことはなさそうですが、果たして本当に良いことばかりなのでしょうか。
そこで、今回は近所の薬局に転職したときのメリット・デメリットについて見ていきましょう!
近所の薬局に転職するメリットは?
近所で働くメリットは、調剤薬局に限らず、比較的すぐに思い浮かぶと思います。ここでは、大きく分けて4つご紹介していきます。
デメリットよりメリットの方が多いのは事実ですが、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないようにしたいですね。
①通勤が楽である
まず、通勤が楽であることが何よりのメリットです。特に、満員電車に揺られながらの通勤は、体への負担が大きいもの。
また、知らない人と長時間密着し、身動きのとれない車内は精神的なストレスにもなりますよね。職場に着くまでに心身ともに消耗してしまった、なんてことも多々あるはず。
ただでさえ薬局は立ち仕事なのに、これでは毎日クタクタです。近所の調剤薬局・Dgsに転職すれば、そんなストレスから解放されますよ。
②自由時間が増える
さらに、通勤時間の分だけ自由に使える時間が増えるというのも大きなメリットです。
たとえば、これまで片道1時間かかる薬局に勤めていたとして、通勤時間は往復で2時間。近所の薬局に転職すれば、毎日その分だけ自由な時間が増えることになります。
空いた時間で何ができるでしょうか。朝はギリギリの時間までゆっくり寝て、夜はちょっと手の込んだ料理を作って……なんだか、考えるだけでワクワクしてしまいますよね。
給料が発生しない通勤時間は、できるだけカットしたいもの。その分、自分のために時間を使った方が有意義です。
③昼休みに一時帰宅できる
職場が近ければ、昼休みに自宅に帰ることができます。これは、近所ならではの特権ですよね。同じ休憩時間を過ごすにしても、職場の休憩室と慣れ親しんだ自宅では、リラックス度は段違い。
さらに、これまで職場にお弁当を持参していた人は、朝にお弁当を作る手間が省けます。昼は職場の近くで外食をしていた人も、自宅で食べれば出費を抑えることができます。
また、一般的な休憩時間は1時間ですが、薬局の場合はそうとも限りません。処方元の医療機関に合わせて、昼休みが2時間あるということも。
2時間もあれば、昼休みのうちに洗濯物を取り込んだり夕飯の準備をしたり、少しでも家事を進めることができます。それにより、帰宅後の家事が格段に楽になりますよ。
これはあなたの考えで「良し悪し」もあるはず。2時間休憩を取るのが無駄と思うのなら、結果として時間を浪費することにも繋がるはず。
「仕事とプライベートのバランス」の考え方で、どちらがいいのか意見も分かれるかもしれません。
また、地域支援体制加算算定要件の都合上、「2時間程度の休憩をとる保険薬局は減少傾向」にありますね。
中には、休憩中に自宅で昼寝をするという人も。午後の仕事に向けて、リフレッシュできる事は大きなメリット。(昼寝はやっぱり気持ちいいですね……!)
ただし、薬局によっては電話番などの理由により、休憩中も職場に残らなければいけないという暗黙のルールが存在する場合もあります。
大手チェーンなどの場合、あまり一時帰宅は歓迎されない事も多いでしょう。昼休みの帰宅は可能なのか、事前に確認しておく事が大切ですね。
④交通費がかからないので、採用で有利になる
自転車や徒歩で通勤する場合は、交通費が不要になります。これは、交通費を支給する雇用側にとっても大きなメリットです。
そのため、同じような条件の応募者が複数いた場合、交通費がかからない人の方が採用で有利になることも。特に、資金の少ない小規模薬局の場合には、交通費の金額は案外見られている部分です。
もちろん、交通費がかからないからといって必ずしも有利になるわけではありません。転職の際は、経験やスキルを重点的にアピールしましょうね。
近所の薬局に転職するデメリットは?
ここからは、近所で働くデメリットについて見ていきましょう。「デメリットなんてあるの?」と思うかもしれませんが、調剤薬局ならではのデメリットもチラホラありますよ。
①休みの日に患者さんに会う可能性も!
薬局を訪れる患者さんは、ご近所さんが多いもの。必然的に、利用するスーパーや飲食店などが、患者さんと重複しやすくなります。
生活圏が同じであれば、休日に患者さんと遭遇する可能性はグンと高くなってしまいます。
特に悪いことをしていなくとも、いつどこで患者さんに見られているかわからないというのは、なんとなく落ち着かないかもしれませんね。
仕事とプライベートは分けたいという人は、近所で働くことは避けた方が良いでしょう。
と言っても、薬剤師は薬局では白衣やマスクを着用しているので、普段の姿は比較的気づかれづらいでしょう。そこまで神経質になる必要はないかもしれませんね。
「近所の調剤薬局」と言っても、徒歩圏内だと患者さんとの遭遇率は大きく上がります。
通勤時間に無駄を感じていても、心配なら生活圏を少し外し、15~30分程度の通勤時間で通える職場を探すのがベターと言えますね。
条件が良く、求人数が豊富な「薬キャリエージェント」で求人紹介を受けるのが得策です。
②近所の人に職場がバレる
多くの場合、薬局はガラス張りでオープン。そのため、薬局薬剤師は勤務中の姿を人に見られる確率が高いです。
薬局の前を通った近所の人に「あの人、ここで働いているんだ」とわかってしまう可能性も。
そのうえ、勤務中はフルネームの書かれた名札を付けています。患者さんとして近所の人が来局した場合は、名札を見られたら決定打となってしまいます。気まずいのはお互い様かもしれませんが、できるだけ避けたい事態ですよね。
また、職場だけでなく、同時に薬剤師であることまで知られてしまいます。場合によっては、職場に薬剤師募集の貼り紙があり、大体の給与までバレてしまうなんていうことも。
近所の人に必要以上にプライバシーを知られたくない人にとっては、大きなデメリットになります。これは、薬局ならではですね。
③急な欠員の際に呼び出されやすい
職場の近くに住んでいると、店舗で急な欠員が出た際に、真っ先に呼び出されてしまう恐れがあります。
同僚が急に体調不良になったり交通トラブルに巻き込まれたり、考えられるシーンは案外多いです。特に薬剤師人数が2,3人程度で運営しているケース、
薬局では、どうしてもマンパワーが必要。特に、ヘルプ要員が十分に確保されていない会社では、呼び出しがかかりやすくなります。
もちろん、あなたが急に休まなくてはいけない日もあるはずです。助け合いの精神で、ある程度は快く受け入れた方が良いですね。
ただ、あまりにも頻繁に呼び出され都合よく使われていると感じた場合は、会社に相談してみましょう。
これは薬局で働くあなた自身の問題というより、薬局のマネジメント(=つまり会社)に問題があるケースと言えるかもしれませんね。
④行動範囲が狭くなる
これは薬局に限った話ではありませんが、職場が近いと、どうしても行動範囲は狭くなってしまいます。
毎日、職場と自宅の狭い範囲内での往復で、つまらないと感じる人も。そういった場合は意識的に休日に遠出をするなど、工夫が必要になりますね。
とは言え、仕事終わりにカフェ巡り・ショッピングなど、そうした事にあまり興味が無いなら大して気にする必要はないかもしれません。
まとめ
薬剤師が近所の薬局で働くことのメリット・デメリットについてご紹介しました。
あなた自身の仕事と生活のワークライフバランス・何を大切にするかによって考え方は大きく違うはず。やっぱり通勤時間はほとんど無駄と言えますし、自宅近くの調剤薬局で働くメリットは大きいと言えますよね。
メリットとデメリットは表裏一体。あなた自身がどんな風に働きたいのか、今一度よく考えてみてくださいね。
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