薬剤師国家試験に落ちたら|内定先への連絡・予備校選び

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薬剤師国家試験は年に一度です。どんなに対策をしていても、何かの理由で落ちてしまうこともあるでしょう。

そんな時、不安な気持ちでいっぱいになるかもしれません。でも、後悔しても結果は変わりません。少しでも前を向きましょう。

そこで、薬剤師国家試験に落ちたらどうすればいいのかについて解説していきます。

薬剤師国家試験に落ちたらやるべきこと

まずは、薬剤師国家試験に落ちしてしまったらやるべきことから整理していきましょう。

1.内定先に連絡する

真っ先にやるべきことは、内定先への連絡です。国家試験不合格という現実は、ショックが大きく、すぐには受け入れられないかもしれません。

けれど、不合格が発覚した時点で速やかに内定先の担当者に連絡しましょう。

「せっかく内定をもらったのに申し訳ない」「不合格であったことを打ち明けづらい」と思うかもしれません。なかなか気が進まないでしょうが、不合格の連絡は早くした方が賢明です。

ちょっと落ち着いて考えてみてください。薬剤師国家試験に落ちることは、決して珍しいことではありません。

担当者としても、不合格者への対応は慣れているはずです。そのため、それほど身構える必要もないのです。

毎年、何割かの受験生は落ちてしまうものなので、内定者の中から不合格者が出ることもある程度は想定していることでしょう。

とは言っても、内定先は新たな人員を補充したり他の人の配属先を変更したりするなど、何かしらの対応に迫られることになります。

ただでさえ、薬剤師国家試験から新卒の入社日までは、あまり時間がありません。内定先に迷惑をかけないためにも、とにかく迅速かつ真摯な対応を心がけましょう。

2.勉強のスタイルを決める

薬剤師国家試験に落ちてしまったら、ほとんどの人は1年後に再挑戦することになりますよね。そのために、勉強のスタイルは早めに決めておきましょう。

大きく分けると、予備校に通うか自力で勉強を続けるかの2つのスタイルがあります。

①予備校に通う

定番なのは、予備校に通うスタイルです。卒業後も授業を受け続けることで、勉強の習慣を途切れさせることなく試験に挑むことができます。もちろん、プロから受験のノウハウを学べる点もメリットですね。

何より、予備校に通うと、自分と同じように合格を目指す仲間と出会うことができます。喜びや悩みを共有できる仲間の存在は、辛い受験勉強中の大きな支えになるでしょう。

予備校に通うと決めたら、次は予備校選びです。首都圏を中心に、薬剤師国家試験向けの予備校はいくつかあります。

通いやすさやカリキュラムなどをよく比較して、検討してみてください。人気のコースは早めに申し込みが終了してしまうこともあるので注意しましょう。また、中には早期に申し込むと授業料が割引きになるような予備校もありますよ。

大体、5月から始まる1年コースと9月から始まる半年コースに分かれています。自身の習熟度に合わせて、選んでくださいね。

予備校やコースにもよりますが、費用は100万円前後が目安です。9月までに予備校代を貯めて、半年コースで集中的に勉強するというのもいいですね。

②自力で勉強する

一方、自力で勉強を続けるという人もいるでしょう。予備校代は高額ですし、自宅の近くに予備校がないという人もいるかもしれません。

ただ、自力で勉強を続けることはあまりおすすめできません。薬剤師国家試験に合格するためには、それなりにコツが要ります。

独学では、試験の出題傾向をつかんで効率的に勉強することは難しいでしょう。プロの手を借りることが、合格への近道です。

また、1人では合格へのモチベーションを保つのも大変です。精神的に追い込まれてしまうこともあるかもしれません。できれば、独学であっても誰か相談できる人にそばにいてもらってくださいね。

薬剤師国家試験に落ちたら内定はどうなるの?

さて、ここで気になるのが就職先からもらった内定の行方ですよね。薬学部生は、一般的に国家試験の前に就職活動を終えています。

多くの場合、国家試験に合格する前提で話が進んでいたはずです。

でも、薬剤師国家試験に落ちてしまったら、もらっていた内定はどうなるのでしょうか。就職先ごとに見ていきましょう。

調剤薬局やドラッグストアの場合

調剤薬局やドラッグストアの場合は、国家試験に不合格であっても内定を継続してくれるところが比較的多いです。

さらに、1年後の再受験に向けて予備校代を負担してくれるような会社まであります。かなり手厚いですね。

また、中には不合格であっても医療事務や調剤補助として雇ってくれる会社もあります。

もちろん、給料は変わってしまいますが、就職できると経済的には助かりますよね。また、毎日が薬局実習のようなものなので、とてもいい勉強になるでしょう。

薬剤師になる前に、医療事務や調剤補助の立場を経験することはとても貴重な機会です。晴れて薬剤師として働き出す際に、この経験は絶対に活きてくるはずです。

一方で、調剤薬局やドラッグストアであっても、不合格者の内定は取り消しとする会社も少なくありません。その場合は、再び就職活動を行う必要があるので担当者に確認してみてくださいね。

また、そもそもの話として、薬剤師国家試験に合格してからでも就活は十分間に合います。

何はともあれ「焦らずに来年の薬剤師試験対策に打ち込む」という事を考えれば、仕事に関してはあまり問題ないのです。

病院の場合

病院の場合は、内定取り消しになってしまうことがほとんどです。内定者から不合格者が出た場合は、追加で薬剤師の募集をかけることになります。

残念ですが、改めて就職活動を行いましょう。なお、国家試験不合格で内定取り消しとなった病院に再び採用される可能性は低いので、別の病院を探した方が現実的です。

MRや研究職などの場合

MRや研究職など、薬剤師国家資格が不要な職種では、内定が継続されることがほとんどです。

その場合、就職して来年の試験に向けて勉強することになります。働きながらの勉強は大変なので、計画的に受験勉強を進めましょう。

なお、仕事に支障がないため、もう薬剤師国家試験は諦めるという人も出てきます。ただ、将来「やっぱり資格が欲しい」と思う時がくるかもしれません。

でも、時間が経てば経つほど知識は抜けていってしまいます。せっかくなら早いうちに国家試験に合格しておいた方が、自分のためになるでしょう。

早めに気持ちを切り替え準備を

薬剤師国家試験に落ちてしまったら、どうすればいいのかについて解説しました。これまでの努力が大きいぶん、ショックも大きいかもしれません。

でも、若いうちに挫折を味わった人間の方が強くなれます。気持ちを切り替えて、来年の国家試験に向けて準備していく事が大事ですね。。